本日、12月3日は「世界ニホンザルの日」です。
最近はなんでも「〜の日」というのがありますよね。
日本モンキーセンターが中心となり2021年に制定されたもので、日本における霊長類研究の創設者として知られる今西錦司さんが、1984年12月3日に宮崎県の幸島(イモを海水で洗う【芋洗い】で有名)で科学的調査を初めた日だから、というのが理由だそうです。
似たような理由で制定されているものに「世界チンパンジーの日」が、第一人者のJane Goodallさんがタンザニアのゴンベ渓流国立公園に初めて訪れた7月14日を記念日として制定されています。
さてそんな「世界ニホンザルの日」ですが、制定の目的はニホンザルの魅力を知り関心をもってもらい、保全や共存について考えてもらうことです。
ブログでは、日頃の解説だとマニアックすぎて居眠り続出であろう紹介をさせていただこうかと思います。
そもそもニホンザルとはどういうポジション(分類)なのかというと…
真核生物>動物界>脊索動物門>哺乳類綱>サル目>直鼻亜目>オナガザル科>マカク属>ニホンザル
と、ちょっと細かいところは省きましたがこんな感じ。
ついでに我々ヒト(ホモ・サピエンス)は、
真核生物>動物界>脊索動物門>哺乳類綱>サル目>直鼻亜目>ヒト科>ヒト属>ホモ・サピエンス
となり、ちょっと遠い親戚みたいな立ち位置になります。
一口にニホンザルといっても、北は人間を除いたすべてのサル類の中で最も北側となる青森県下北半島に住む【北限のさる】なんてムダにかっこいい二つ名を持っているグループから、南は縄文杉で有名な屋久島の固有亜種としてニホンザルではなく「ヤクシマザル」と呼び分けられているグループまでと幅広いです。
このヤクシマザルと対になる表現として本土に住むニホンザルをホンドザルと呼ぶことがあり、ヤクシマザルはホンドザルとの交流が無いので大げさですが今まさに『進化が起きている=違う種になっていく』ところだと言えます。
全般的な話はそれぐらいにして今年の高尾山さる園での話題ですが、大きなポイントとしては22年ぶりに5代目のボスザルから6代目のボスザルへと世代交代が起こりました。
ボスザルの世代交代というと『前のボスザルが新しくボスザルなったサルに負けた』みたいな想像をされると思いますが、5代目のネッシンが老衰(人でいうと約90歳)で2月末に亡くなり、半年近く間が空いて9月頃から6代目となるトロロが台頭してきた、という流れでした。
ネッシンとトロロの詳しい話は下記の各URLにありますので、もしよければご覧になってください。
by タツヤ
