カタツムリとその仲間たち

気がつけば関東も梅雨入り宣言が出され、ジメジメムシムシとしたイヤな時期になりました。あ、でも入梅イワシは最高。

 

山で梅雨といえばカエルやホタル、カタツムリといった湿度を好む生き物たちの活動が活発になります。

モリアオガエルの卵塊などは非常に目立つので、それを写真に収めることを目的に入山される方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

さて前置きは程々に、今回の記事の主役はこちらです。

 

陸地に巻貝なんていないだろうから何かの蛹?繭?と思う方もいるかもしれませんが、キセルガイと呼ばれる陸地の貝類(陸産貝類)です。カタツムリだって立派な陸地の貝類ですから、それの縦長バージョンっぽい生き物がいてもおかしくはありません。

中身が出て動いてる姿を見てもらえればその辺りは納得していただけるかと思います。

 

キセル(煙管)とはタバコを吸うパイプのことで、細長い殻をキセルに見立てて命名されました。

 

食性は落ち葉や朽木、コケなど一般的なカタツムリと同じですが、大きく異なる点は殻の口を塞ぐフタを持っていることです。

 

移動能力が低いので地域ごとの種分化が進んでおり、日本だけでも約200種類のキセルガイが棲んでいると言われています。同定が非常に難しいので、正直なところ写真を掲載した個体も「ナミキセルガイ…か…?」といったところです。

 

 

この時期はどうしても出不精がちになってしまいますがその時にしか見られないものも色々ありますので、ぜひ山に遊びに来ていただければと思います。

ただし確実に足場が悪くなるので、しっかりとした準備はしてくださいね。

 by タツヤ